その13-引渡式
船主検査と国の検査機関で問題がなく、船の全ての機能に支障がないことが確認された後、建造造船所から船主(船会社)へ引渡されます。
本船は、平成23年8月4日の起工から約1年と一月を経て、平成24年9月19日この日を迎えました。引渡式に先立ち、本船の操舵室にて航海の安全を祈願して神棚に精魂をつぎこむ入魂式が執り行われ、その後、羅針儀甲板にて三菱重工業株式会社 椛田執行役員 船舶・海洋事業本部副本部長及び弊社代表取締役社長 有村和晃との間で引渡書並びに受領書の授受が行われました。完成した“フェリー 波之上”は同日の14時15分に多くの関係者に見送られながら造船所の岸壁を離れ、乗組員の手で旅立って行きました。本船の建造に携わった造船所のスタッフの方々、本船乗組員及び船主にとって最も感慨深い日となりました。
本船は、これから安全確認のための慣熟航海を経て、就航の運びとなります。